ECB(欧州中央銀行)とは?
ECB(欧州中央銀行)は、ユーロ圏の金融政策を決定する中央銀行にあたる組織です。
また、ECBは、総裁・副総裁と4人の理事から構成される役員会と、ユーロ参加国の中央銀行総裁によって構成される運営理事会から成り立っています。
なお、金融政策決定のための会合は、月に1度開催されています。
ECB総裁の発言が為替相場に与える影響は?
ユーロは複数の国が参加していますので、総裁や理事だけでなく、参加国中央銀行総裁の発言も注目されます。
ユーロの政策金利決定の要因は?
ユーロの政策金利決定の最大の要因は、次のような理由から、ドイツの経済指標となっています。
■ユーロに通貨統合が行われた1999年までは、ドイツの中央銀行が圧倒的に欧州経済をリードしていたこと
■ECBの組織がドイツの中央銀行を模倣して作られていること
欧州は大戦後に何度もハイパーインフレを経験していることから、インフレに対する警戒感は非常に強く、金利の引下げには慎重であるという特徴があります。
ちなみに、最近のECBの金融政策理事会は、参加国数が増加し、また国内事情も異なることから、政策決定までの過程に統一感が欠ける面もあるようです。
なお、イギリスはユーロを採用してはいませんが、旧植民地の国とのつながりがあるので、イギリスの中央銀行であるBOEの存在も無視できません。 |