ドル円のレートの動向は?
ドル円レートは、第二次世界大戦の1945年から1971年までは、固定相場制だったので、1米ドル=360円と決められていました。
このおかげで、日本は円安による輸出振興策により、年率10%前後の高度経済成長を遂げています。
しかしながら、1971年以後は変動相場制に移行したため、ドル円レートは長期円高トレンドに入っていきました。
特に、1985年のドル高是正のためのプラザ合意が締結された後は、1年という短期間に、240円台から150円台まで急激に円高になりました。
そして、この円高は1995年に1ドル=79円台のピークをつけた後、1998年には再び147円台にまで円安となり、さらにその後はこのレベルより円高水準で推移しています。
ドル円を動かす円の要因は?
ドル円は、米国の影響を受けるとともに、円独自の要因にも左右されます。
例えば、日本では、現在超低金利政策をとっていますが、これによって他通貨との金利差が拡大し、これが円売りの材料となったりしています。
これは、1500兆円とも言われる日本の個人金融資産が、自国内のマーケットだけではなく、海外や外国通貨への投資に向かうインセンティブになることを意味します。 |