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ロールオーバーは翌日繰り越しについて

ロールオーバーとはどのようなものですか?

インターバンク市場では、外国為替取引を行うたびに、2営業日後に決済を行っています。

取引した当日ではなく2営業日としているのは、銀行といえども何百億円、何千億円もの大金を送金するのは大変なことなので、余裕を見て2営業日後決済という慣例になっているのです。

例えば、インターバンク市場の取引で、A銀行とB銀行がドル円の取引を3月1日(月曜日)に10本※行ったとします。

A銀行がドル買い/円売り、B銀行がドル売り/円買いだとしますと、2営業日後の3月3日(水曜日)にA銀行はB銀行の口座に10億円を送金し、B銀行はA銀行の口座に1,000万ドルを送金します。

FXでは個人投資家を対象としていますので、このような決済を取引ごとにしていては大変な手間がかかってしまうことから、ロールオーバー方式が採用されたのです。

※1,000万ドル、1ドル=100円ですと10億円です。

ロールオーバー方式について

上記の例ですと、ロールオーバー方式では、本来の決済日である3月3日(水曜日)を1日先送りして4月3日から4月4日(木曜日)に繰り越していくのです。

なお、この繰り越し作業では、個人投資家が何か特別なことをする必要はありません。

これは、例えば、自分が行ったドル円の取引分を、FX会社が「翌日物 vs 翌々日物」というスワップ取引をすることによって、自動的に繰り越されていくからです。


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