金価格に影響を与える要因とは?
鉱山では、しばしば電源供給に問題が生じたり、落盤崩壊による事故やストライキが起こるといった現象が生じます。
とはいえ、電源供給については、南アフリカなどではインフラの問題として社会問題になっていますが、重要な社会資本であることから、解決の糸口を見出そうとする努力がなされます。
また、ストライキは、労働者側が生活をかけて行うものであることから、暴動にでも発展しない限り短期的に解決へと向うことが多いです。
一方、これらとは異なり、鉱山での事故には判断が必要になります。事実、オーストラリアのある鉛鉱山では、崩壊事故によって会社の存続が不可能になりました。
鉱山事故での判断とは?
鉱山事故の場合は、次のようなことを判断材料として見極めることになります。
■被害者への対応の状況
■事故の種類 ⇒ 落盤、崩壊、主要生産ラインか補助ラインで発生したのか
■鉱山の採掘へ影響する期間
■その鉱山が鉱山会社にとってどれくらいポテンシャルを持つものであるのか
軽度な落石事故と異なり、鉱山の基盤部分が崩壊したものであれば、安全性に問題があるわけです。
なので、結果的に地下水が大量に噴出するなどという事故が起これば、坑道が水没してしまうため致命傷となります。
さらに、事故があった鉱山がその会社にとっての旗艦的な鉱山であれば、なおさら経営に大きな影響を与えることになります。
これは、代替開発ができる鉱山を持っていなければ、収入源が断たれることになるからです。
なお、一般に、これらのリスクは生産量へ影響しますので、重大な被害が発生した際には、金価格は上昇し、発生当事者の鉱山会社は株価が下落することになります。
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