経済指標の注目度は?
為替相場を最も動かす情報というのは、前述した主要国の通貨政策になりますが、その次に重要なのが、各種経済指標です。
こちらの方は、データとしてはっきり結果として出た数字なので、市場も敏感に反応します。
よって、自分が取引する通貨ペア対象国の通貨政策を踏まえた上で、その国が発表する重要な経済指標には、細心の注意を向ける必要があります。
といっても、経済指標には、次のようなものが数多くありますので、どの経済指標が為替相場に影響を与えるのかということを押さえておかなければなりません。
■雇用統計 ■インフレ率 ■GDP ■経常収支
■貿易収支 ■消費者物価指数 ■生産者物価指数...など
具体的な経済指標との関係は?
例えば、経常収支よりも貿易収支の方が値動きに関係が深いですから、かつての日本のように貿易黒字が増大し続ける国の通貨が強くなります。
また、3か月ごとに発表されるGDPが重要なのはもちろんのこと、為替ニュースでよく登場する「雇用統計」については、「非農業者就業者数」に注目したいところです。
これは、これらの数値が高ければ、金利上昇の気運が高まるからです。
さらに、消費者物価指数(CPI)は、その上昇率がインフレ率となりますので、景気動向の判断に非常に役立ちます。 |