リーマン・ブラザーズの破綻の際はどうなったのですか?
2008年9月に起きた米リーマン・ブラザーズの破綻によって、日米両国ともに株価が急落し、さらなる景気後退が懸念されましたが、この直後は米ドルが日本円に対して急落しました。
二国がともに景気悪化が予想される場合には、ある種の「綱引き」のような状態になりますので、こういったケースでは、より悪くなりそうな通貨が相対的に下落することになります。
ちなみに、当時は、ユーロが日本円、米ドルの両者に対して上昇しました。
情報よりも市場の反応が重要とは?
利上げなどの大きなニュースがあったからといって、必ずしも為替相場が大きく動くとは限りません。
これは、市場に予測されたニュースであれば、反応が薄くなるからで、それ以上に為替相場参加者にとってサプライズとして映るかどうかが問題だからです。
つまり、本来は、相場が上昇するような材料が発表されてたとしても、期待を上回るものでなければ、むしろ売り材料になることもあるということです。
よって、事前予想を上回る好材料、あるいは完全な不意打ち材料でなければ、市場は反応してくれないということは頭に入れておきたいところです。 |