為替相場は予想外・サプライズで動く
発表された経済指標などの情報は、市場参加者にサプライズとして映って初めて為替を大きく動かします。
つまり、どれだけ良い、あるいは悪い数値が発表されたとしても、それがあらかじめ予想できた範囲内であれば為替レートは反応しません。
そればかりか、材料出尽くし感から為替レートが反対方向に動くことすらあります。こうしたことを知らないと痛い目にあってしまいますので注意したいところです。
具体的には?
例えば、利上げが発表された場合、利上げ自体は事前に予想されていても、「思っていたほどの利上げ幅ではなかった」というときには、失望売りされてしまうことはよくあります。
また、市場の大方の予想は0.5%の利上げだったのにもかかわらず、0.25%にとどまった場合などは下落要因になります。
逆に、経済指標などが、もっと悪いと予想されていたのに、発表されたらそれほどでもなかった場合や、利下げ予想が強かった中での現状維持の場合などは、買われる材料となることもあります。
つまり、実際に発表されるのが「良い数値か悪い数値か」ということよりも、「市場予想と比べてよい数値か悪い数値か」ということの方が重要だということです。
予想を上回る数値、あるいは全くの不意打ちの発表の場合に、為替レートは動くのです。
よって、重要なのは、指標発表日は当然ですが、指標の市場予想や利上げ予測までを、発表前に知っておくことであるといえます。
これらの情報は、FX会社のサイトで発表スケジュールが一覧になっていることも多いですから、あらかじめチェックしておくことが大切です。
なお、さらに市場の予想がどの程度なのかといったことを掲載しているサイトもありますので、必ずチェックするようにしてください。 |