どのような注文方法ですか?
IFOオーダーというのは、「IFD」と「OCO」を組み合わせてものです。
すなわち、ある最初の指値が約定されたら、約定されたポジションをクローズする利食いと損切りの両方の反対売買注文が自動的に発生する注文方法です。
例えば、スポットが1ドル=100円付近で推移しているときに、ドル高/円安になることを予想して、1ドル=100.80円にドル買い/円売りの指値を置きます。
その指値が約定されたら、最初に約定されて保有したドル買いのポジションをクローズする利食いの1ドル=101.50円でドル売り/円買いをする注文と、損切りの1ドル=95.10円でドル売り/円買いをする注文の、2つの反対売買注文が自動的に発生するように設定できます。
OCOオーダーで半値戻しを取りに行く方法とは?
例えば、前日にロンドン・ニューヨーク市場で、ドル円が2円ドル安/円高になり1ドル=97円から1ドル=95円になっていたとします。
もし半値戻しが起きるのであれば、1ドル=96円辺りまで戻ってくるはずですから、欲張らずに1ドル=95.30円に最初のドル買い/円売りの指値を置き、利食いの1ドル=95.80円、損切りの1ドル=94.80円のドル売り/円買いの設定をしておきます。
予想通り半値戻しが生じ、最初の1ドル=95.30円の指値が約定された後、1ドル=95.80円の反対売買も約定されると、50銭(95.80円−95.30円)分の利益を得ることができます。
このように、OCOオーダーを利用すると、相場に張り付くことなしに半値戻しを取りに行くことが可能になります。
ちなみに、IFDオーダーでもよさそうな気がしますが、やはり常に損切り注文で損失拡大を防ぐ対策を講じておきたいですから、IFOオーダーを利用するほうが賢明だと思われます。
特に、下落幅の大きかった翌日は、引き続き値動きの激しい相場になる可能性もありますから、なおさら利食いと損切りの両方が設定できるIFOオーダーのほうがよいといえます。 |