ロールオーバーの特徴は?
ロールオーバーの特徴として、ロールオーバーを判定する時刻が決められているということがあります。
その時刻については、FX会社によってもまちまちなのですが、一般的にはニューヨーク市場がクローズする時間に合わせて、日本時間の午前7時をロールオーバーの時刻としているケースが多いようです。
ロールオーバーを利用してスワップ金利を受け取る
金利というのは、通常「時間」に対する対価なので、スワップ金利もポジションを保有してから24時間経過後に発生してするしかるべきです。
しかしながら、システムがそこまで対応できていないことから、ロールオーバーの時刻をまたぐとスワップ金利が発生することになっています。
つまり、ロールオーバー判定時刻の日本時間午前7時直前に高金利通貨を買い/低金利通貨売りをして、判定時刻直後に反対売買をすれば、ほんの数分だけポジションを持つことでスワップ金利を受け取ることができてしまうのです。
例えば、ドル円の1日のスワップ金利の受け取りが、1万ドル中り50円のとき、手数料0円のFX会社を通して、6時59分59秒に1ドル=100.00円で1万ドル分ドル買い/円売りをして、7時00分01秒に同じレートの1ドル=100.00円で1万ドル分ドル売り/円買いをすることができれば、1日分のスワップ金利50円を受け取ることができてしまいます。
とはいえ、為替レートは秒単位で動いていますから、同じレートで反対売買できる保証はありません。
しかしながら、日本時間の朝一番のレートがその日の最高値であったという日は珍しく、多くの日で朝一番のレートをまたいで高値・安値がついているので、比較的高い確率でスワップ金利のただ取りは実現できてしまうというのが実際のところです。
ちなみに、6時59分59秒と7時00分01秒は極端ですが、自動売買システムなどを利用して、7時5分前と5分後などに売買するように設定し、手数料0円のFX会社などを通じて、為替変動リスクを避けるためにできるだけ早い時間帯に、同じレートで反対売買することさえできるのであれば、スワップ金利だけを毎日受け取ることも可能になります。 |