固定相場制とは?
戦後から1971年まで、国際通貨の中で唯一米ドルだけが金との交換が認められており、金により米ドルの価値が保証されていました。
当時1オンス=35ドルと定められ、米ドル以外の通貨はドルとの交換比率を固定されていたのですが、これを「固定相場制」といいます。
そして、1973年に変動相場制へと先進国を中心に移行し、現在に至ります。
ちなみに、現在でも変動相場制を採用している国は、世界的に見ると少数派であり、大半の国が管理変動相場制、固定相場制、カレンシー・ボード制などを採用しています。
米ドルが基軸通貨である理由は?
現在の米ドルは、かつてのような唯一金との交換が認められていた特異性を持っていませんが、米ドルは国際通貨の中でも、他の通貨とは比較にならないほど中心的な存在となっています。
ただし、中心的な存在ではあるものの、IMF(国際通貨基金)やWorldBank(世界銀行)、BIS(国際決済銀行)といった世界の公的機関も、米ドルを管理しているFRB(連邦準備銀行)も、米ドルを基軸通貨(キー・カレンシー)と定めているわけではありません。
固定相場制とは?
固定相場制というのは、為替相場の変動を一定の狭い範囲に抑える制度をいいます。
各中央銀行が介入するなどの方法によって、人為的に変動を抑えます。 |