金（ゴールド）の現物性は？
「金」や不動産（土地付き）、商品というのは、現物が何かに依存しているものや、あるいはペーパーマネーとの比較という点では、現物の裏付けがあるといえます。
なお、株式の場合は、企業の資産内容や財務内容によっても、そのペーパーマネーの度合いは異なります。ちなみに、企業が潰れてしまえば株式は紙くずになります。
金（ゴールド）の利殖性は？
「金」というのはそれ自体では利殖を生みません。といっても、「金」を運用しその運用の一部を返すという「寄託」という方法はあります。
ちなみに、住友金属鉱山では、オンラインでの取引に限られますが、年寄託料が0.5％という「純金プラス」サービス（1キログラムから）があります。
金（ゴールド）の退蔵性は？
退蔵性という点においては、「金」が最も適正があるといえます。
例えば、アメリカでは一時取引を禁止されたりもしましたが、「金」仮に1000年蔵に入れたままにしていても、これまでの歴史上価値がなくなることはありませんでした。
一方、貯蓄の場合は、政情の変化によって紙幣の価値がなくなったりしましたし、あるいは、ある欧米の銀行ではすでに亡くなっていてもおかしくない年齢のご老人の口座が、遺族に通知されないまま放置されたりしています。
また、郵便貯金などの場合ですと、10年間何も引き出しなどが行われなかった口座は没収されることになっています。
さらに、株式については、企業の存続性により価値がなくなることもありますので、退蔵していて価値が継続するとは限らないといえます。
金（ゴールド）の瑕疵性は？
「金」以外の投資は、次のような場合には、それらの投資アイテムの価値自体が傷を負ってしまいます。
■不動産 ⇒ 重大な事故や不幸が起きた場合
■株式 ⇒ 企業が社会的信頼性を失う事件を起こした場合
■国債 ⇒ 国家がデフォルト（債務不履行）を起こして信頼性を失った場合 |
