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金価格上昇要因(インフレ懸念)

インフレとは?

インフレというと、1970年代にトイレットペーパー騒動が起こった「オイルショック」を思い浮かべるかもしれません。当時は2度の「オイルショック」により、物価は数十%単位で急上昇しました。

このような状況になりますと、銀行預金をしていても目減りするだけですから、人々はモノの確保に走り、ついには主婦がスーパーマーケットに押し寄せ、トイレットペーパーまで買いだめしだしたのです。ちなみに、この時の金価格は、なんと4倍まで急騰しました。

しかしながら、現在の足元の世界経済はインフレというよりはデフレ基調にありますので、物価は上昇どころか下落してきています。

そのような中でインフレに敏感な金市場が反応しているのは、各国の通貨大量増発により通貨の実質価値が薄まってしまう可能性が高いからです。

過去のインフレと違いは?

同じようなインフレ懸念であっても、2008年のようなケースでは、原油急騰により直ちにガソリンスタンドが追随値上げして、庶民の生活を直撃するという事態に至りました。

しかしながら、原油価格が急落するや、インフレ懸念もなくなりました。金価格も原油急騰に連れて上昇しましたが、すぐに反落するという一過性のものだったのです。

ところが、今回の通貨増発型のインフレの影響は、慢性の症状を引き起こすものであり、非常に厄介なものだといえます。

通貨大量増発型のインフレ懸念とは?

まず、通貨が大量に増発されますので、民間でもカネ回りがよくなり、とりあえず見かけの上では、景気が持ち直したかのような錯覚に陥ります。

しかしながら、それはあくまでも見かけ上の話ですから、通貨増発を放置しておけば、気付いた時には1万円の紙幣で購入できるモノがかなり減っているという事態にもなりかねません。また、症状は慢性のインフレですから、金価格にも長期間影響を与えることになるのです。


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