準備資産・外貨準備とは?
IMF(国際通貨基金)体制の下、加盟各国の政府や中央銀行は、次のような目的のために、一定比率以上の外貨などの資産を保有することが義務づけられています。
■輸入代金・対外債務返済などの支払い
■為替市場への介入...など
一般に、準備資産あるいは外貨準備とは、このような資産のことをいいます。
準備資産に含まれるものは?
準備資産に含まれる項目としては、次のようなものがあります。
■外貨・外債などの流動資産
■貨幣用の金(ゴールド)
■SDR(特別引出権)...など
なお、上記のように「金」は、各国政府や中央銀行などの公的機関が保有する準備資産としても位置づけられています。
つまり、各国政府や中央銀行も、ポートフォリオの中に「金」を組み込んでいるということです。
公的機関の金準備はどれくらい?
このような公的機関が保有する金準備の合計は、現在のところでは3万1千トン強といわれています。
ちなみに、日本はわずかに760トン強にすぎませんので、欧米各国と比較すると、準備資産に占める「金」の比率は極端に低いといえます。
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