歴史的高値更新後の金価格の調整局面について
2008年3月20日、金価格はそれまで上昇を続けていましたが、突如、1トロイオンス=925ドルと急落しました。
これは、まるで原油価格が一時100ドル割れしたのと歩調を合わせるかのように、最高値からおよそ10%という大幅な下落を演じました。
そして、その後は一時的に870ドル台まで下落し、4月には900ドル台まで戻しています。
この調整局面を、「単に一過性の短期調整」とみるのか、あるいは一定の「日柄整理」や「値幅調整に入る」のか、どちらにも考えられますが、今回の調整局面をどちらと見るのかについては、今後のアメリカ経済や世界経済の行方にかかっているといえます。
どちらにしても金投資のチャンスであることには間違いなさそうですから、少しでも金(ゴールド)を安く買いたいと考える人にとっては重要なポイントとなります。
ただし、長期保有を前提として金投資をしようと考えている人にとっては、いずれ2000ドル以上の大台を目指すことを考えますと、むしろ購入しないリスクのほうが大きいといえるのかもしれません。
かつての長期上昇トレンドにおいて、「金」の購入をためらった人や売却をしてしまった人も少なくないと思われますが、今後のポートフォリオの中に「金」を組入れた分散投資が有効であることを考えますと、調整局面である押し目はまさに絶好のチャンスといってもいいのかもしれません。
|