大きな損失を出す可能性とは?
FXは、大きな投資収益が期待できる一方、大きく損失を出す可能性もありますので、そういった意味では、ハイリスク・ハイリターンな投資の1つといえます。
FXでは証拠金が少なければ、それだけ大きな利益率が期待できますが、これは、証拠金が10分の1になれば、利益率は10倍になるというように、証拠金の大きさと利益率は反比例する関係にあるからです。
しかしながら、このことは、相場が予想とは反対に動いたときには、損失を大きくしてしまうことにもついてもいえます。
これは、利益を上げたときと同様に、損失の場合も、証拠金の額が小さければ小さいほど、損失率が急速に拡大するからです。
具体的には?
例えば、1米ドル=100円で1万ドルを購入したとします。その後、1米ドル=90円まで円高になると、損失の額は10万円(10円×1万ドル)になります。
このとき、最初に100万円の全額を証拠金として投資していれば、投資金額に対する損失の割合は、10%(10万円÷100万円)にとどまります。
しかしながら、もし証拠金が10万円であったとすると、損失率は100%となってしまい、全額を失ってしまうことになります。
それだけでなく、もっと証拠金の額が小さく、さらに円高が進んだとすると、投資金額を上回る損失となってしまう可能性すらあるのです。
ここまで極端なケースは稀だとしても、証拠金の額が小さければ、それだけ1円、あるいは数銭動くことによるダメージは大きなものとなるのです。
このようなことから、FXでは、レバレッジ効果は最も大きなメリットであるとともに、最も注意すべきリスクであるといわれています。 |